AppTweakを活用したキーワード選定で、Androidアプリの平均順位がわずか1年で5.90→3.63に

アプリダウンロード数3年連続「国内No.1*」の暗号資産取引サービス「Coincheck」を提供するコインチェック株式会社。狙ったキーワードで安定して上位表示させることを目的にASO対策を始めたとのこと。今回は、同社でASOを担当している大橋航生氏にAppTweak導入の背景やその後の効果についてお話しいただきました。

課題

— AppTweak導入までの経緯についてお聞かせください。

大橋氏　導入を決めたきっかけは、主に2つあります。1つ目は「アプリのストア検索において、iOS版では狙ったキーワードでトップをキープできているのに対して、Android版の順位が安定しない」という課題があったことです。そこで、広告費用がかからないASO対策で改善を試みることにしました。2つ目はツールとしての要件を満たしていたことです。ASOサービスを数社比較してみたのですが「ASOに特化したツールが欲しい」「コストをなるべく抑えたい」「簡単に自社で運用できるものが良い」という理由でAppTweakを選びました。

導入

— 日々の業務でどのようにAppTweakを活用していますか？

大橋氏　AppTweakは基本的に毎日利用しており、主にキーワード選定やランキングの確認、ダウンロード数の計算に使っています。ブックマークしているCoincheckのページからキーワード表を開いて、当社アプリに一番関連性の高い「ビットコイン」や「仮想通貨」といったキーワードのランキングを追っています。Androidの方で時々ランキングが落ちることがあるのですが、その際はライブ検索機能ですぐに状況が把握できるので、すごく助かっています。

— キーワードを選ぶにあたって、どのような指標を参考にしていますか？

大橋氏　一番重要視するのは検索ボリュームです。例えば、以前社内で「ビットコイン」と「イーサリアム」というキーワードに対して、どの程度注力すれば良いかという議論がありました。検索ボリュームを参考にすることで、それぞれの重要度を定量的に検討することができ、社内でコミュニケーションを取る際にも役立ちました。また、競合のデータやチャンススコアを見ることも、狙いたいキーワードでランクインできるか判断する上で参考になります。

— その他、AppTweakでお気に入りの機能などあれば教えてください。

大橋氏　スマートインサイトが気に入っています！競合がアップデートを行うと、メールやSlackにてリアルタイムで知らせてくれるので、他社がどういった部分に注力しているかが常に把握できて、とてもありがたいです。

効果

— AppTweakの導入でどのような効果が得られましたか？

大橋氏　Android版において、導入以前は「ビットコイン」というキーワードでの平均順位が4.43だったのに対し、3.79まで上がり、「仮想通貨」での平均順位は、なんと5.90から3.63まで上がりました！また、iOS版においては、暗号資産市場の価格変動により時々2位に落ちることがありつつもほぼ確実に1位を保つことができています。

— ランキングを上げるにあたって、何か意識されたことはありますか？

大橋氏　キーワードボリュームを見ながらA/Bテストを行い、試行錯誤することを意識しました。キーワードを変えてストアに出してみて、その効果をAppTweakで確認し、ダメだった場合は別のキーワードをテスト、良かった場合はそのままキープしてまた新しいところに注力するとったプロセスを繰り返しています。また、キーワード変更の頻度については、基本的に1ヶ月に一回を目安にしています。

— ランキング向上以外にも、何かメリットはありましたか？

大橋氏　人員削減ですね。当社でASOを担当しているのは、私とインターン生1人のみなのですが、AppTweak上の定量的な数値を参考にせず、やみくもにキーワード選定をするとなると、より多くの社員を巻き込んで検討することになります。データに基づいた判断ができるので、良い意味でコミュニケーションが減っています。

— 最後に、今後ASOにおいて力を入れていきたいことはありますか？

大橋氏　Androidアプリに関しては、まだ改善余地があるのでこれからも対策をしていきたいです。また、今はキーワード最適化をメインで行っているのですが、AppTweakの無料ASOガイドやブログを読んだりしても、クリエイティブがユーザーに与えるインパクトは大きいとのことなので、ASO担当としては、今後そこにも力を入れていけたらなと思います。