アプリストアのスクリーンショットを最適化する方法とは?8つのポイントを押さえてアプリのDL数を伸ばそう!
アプリページには、様々なメタデータ要素がありますが、中でもスクリーンショットは占める面積が大きく特に目立つため、ユーザーがアプリをダウンロードするか判断する上で大きな影響を与えます。
「アプリのコンバージョン率を改善したい」と思ったら、まず見直していただきたいのが使用中のスクリーンショットです。
そこで今回は、アプリのダウンロードを促すのに効果的なスクリーンショットを作成するにあたって知っておきたい8つのポイントをご紹介します。
ASO対策におけるスクリーンショットの重要性とは?
アプリの第一印象は、アプリを実際にダウンロードして開いてからではなく、アプリページに掲載されているスクリーンショットを見た時点で既に決まると言っても過言ではありません。
「良いスクリーンショット」とは、アプリの価値提案を示すと同時に、機能の魅力ポイントを上手くアピールしたものです。アプリの使用感を掴む上では、説明文よりもスクリーンショットの方が見られることを念頭に置きながらデザインを作成していきましょう!
アプリページのビジュアル要素(アイコン、スクリーンショット、プレビュー動画)のガイドラインはこちら
【ポイント1】アプリの機能性や特徴が伝わるスクリーンショットを作成する
スクリーンショットには、以下の要素を含むと良いでしょう。
- アプリの主な機能
- アプリをダウンロードすることによって期待できるメリット
- 実際の使用感・UX(ユーザーエクスペリエンス)
- 簡潔かつキャッチーなコピー
メイン機能と短いテキストのみを取り入れた非常にシンプルなスクリーンショットは、アプリの長所を簡潔にアピールする上では効果的であるものの、競争率が高いカテゴリにおいては魅力を十分にアピールし切れず、競合に埋もれてしまう恐れがあります。シンプルなものをデザインするにしろ、アプリの画面キャプチャをそのままスクリーンショットとして設定することは避けましょう。
例えば、上のインスタグラムの例を見ると、実際のUI(ユーザーインターフェース)の画像をそのままアプリページのスクリーンショットとして使用していることがわかると思いますが、これはおすすめできません。インスタグラムの場合、既に認知度が非常に高いため、補足テキストがなくてもそれほど悪影響はないかもしれませんが、あまり認知度が高くないアプリだったとすると、それぞれの画像が具体的にどんな機能を示しているのか、魅力ポイントは何なのかがわかりづらいでしょう。
一方で、TikTokの例を見ると、UIのイメージ図の上に思わずアプリをダウンロードしたくなるようなコピーが記載されていることがわかります。このようにテキストを追加したり、ブランドイメージに沿った背景を取り入れるだけで一気にアプリの魅力が増します。
ワンポイントアドバイス
AppTweakの「ASOレポート」機能を使うと、一つの画面で簡単に自社と競合のスクリーンショットを比較することができます!また、下のDuolingoの例のように、ブランディングを強化したり、アプリを使用するメリットをより強調するために、UIのイメージ図以外のグラフィックやテキストを使ったクリエイティブを追加するのも良いでしょう。
スクリーンショットの使い方の良い例として、ストーリー性のある形で主な機能を提示することも挙げられます。一枚一枚異なるスクリーンショットを使うのではなく、ユーザーがスクロールしたくなるようにストーリー性がある形で繋げることで、アプリの魅力ポイントを伝えるチャンスが増えます。
例えば、下の電動スクーターシェアリングアプリBirdの例を見ると、スクーターを借りるところから返すまでの流れをスクリーンショットで表していることがわかります。このように一つの大きな画像を分割して表示させることもユーザーの興味を引き、コンバージョン率を向上させるのに効果的です。
【ポイント2】最も目を引くスクリーンショットを最初の方に配置する
ユーザーがストアのアプリページを見てからダウンロードするかは、たったの数秒で決まります。そのため、一番目立つ位置にあるスクリーンショットでいかにユーザーを魅了できるかがカギとなります。特にiOSのApp Storeの場合、検索結果の時点でアイコンやアプリ名とともに、スクリーンショットの最初の3枚が表示されるため、その3枚でアプリの長所や価値提案が伝わるようにデザインしましょう。
ワンポイントアドバイス
どのスクリーンショットが良いのかいまいちわからない場合は、A/Bテストを行って最もコンバージョン率が良かったものを設定しましょう!フード・ドリンクカテゴリにおいては、上のマクドナルドとケンタッキーの例のように、スクリーンショットの1枚目に実際のフードのイメージ図を取り入れることがトレンドです。これも、ユーザーを瞬時に惹きつけるのに効果的な戦略です。
【ポイント3】縦向きにするか横向きにするかを決める
スクリーンショットの向きを縦向きにするか横向きにするかは迷いどころですよね。
ゲームアプリにおいては、実際にプレイする際の向きに合わせてスクリーンショットを設定する方が多い傾向にあります。
また、App StoreでiPhone・iPad両方に対応したアプリをリリースする場合は、それぞれの端末に合ったサイズやピクセルのスクリーンショットを作成して設定することが望ましいです。
上のAngry Birdsのスクリーンショットのように、iPhone・iPadで同じ画像を使用するにしても、それぞれに対応したサイズのものを設定することで高画質を保ったまま表示させることができます。
Google Playアプリのスクリーンショットについては、以下のガイドラインに沿って作成・設定することが推奨されます。
- アプリの場合、解像度が最低1080pxのスクリーンショットを少なくとも4枚設定しましょう。横向きは16:9(最低1920 x 1080px)、縦向きは9:16(最低1080 x 1920px)です。
- ゲームについては、横向きの場合16:9(最低1920 x 1080px)、縦向きの場合9:16(最低1080 x 1920px)のスクリーンショットを少なくとも3枚設定しましょう。
AppTweakの「メタデータベンチマーク」機能を使えば、簡単に同じカテゴリに属するアプリの傾向を把握することができます。例えば、Spotifyは、スクリーンショットを10枚と、同じミュージックカテゴリのアプリの平均スクリーンショット数よりも多く使用していることがわかります。また、ミュージックカテゴリにおけるスクリーンショットの向きの傾向としては、縦向きのものが86%と大半を占めることがわかります。この傾向に合わせるか、あえて競合と差をつけるために逆にするかはあなた次第です!
【ポイント4】スクリーンショット1枚につき機能を1つ紹介する
多くのユーザーは、タブレットではなく画面が小さいモバイル端末からストアを訪問するため、スクリーンショットにテキストやグラフィックを盛り込みすぎると情報量が多く、見づらくなってしまいます。雑然とした印象を与えないためにも、紹介する機能は、スクリーンショット1枚につき1つに留めましょう。
例としてDeepLのスクリーンショットを見ると、シンプルでありながらも、各スクリーンショットの上の方に機能がテキストでハイライトされているため、ユーザーにとって使い勝手がわかりやすいデザインとなっています。
さらに、アプリのUIのキャプチャが細かい場合、Evernoteのスクリーンショットのように、目立たせたい機能を拡大して表示させることも効果的です。
【ポイント5】アプリを展開する市場に応じてスクリーンショットをローカライズする
アプリを複数の国で展開したい場合、それぞれに市場に見合うようスクリーンショットをローカライズすることが重要です。何が書いてあるかがわからない外国語表記のスクリーンショットを使用するよりかは、その国の使用言語を用いたスクリーンショットを設定する方が、安心感や信頼性を高める効果があります。
グローバルにサービスを展開しているAirbnbは、それぞれの市場に合わせてスクリーンショットのテキストの言語を変更していることが下の例からわかります。日本市場向けには、日本語コピーを使用しており、アメリカ市場においては英語だけでなく、スペイン語を話すユーザー向けにもローカライズしています。
しかし、ローカリゼーションを最大限に行いたい場合、単にテキストをその国の言語に翻訳するだけでは不十分かもしれません。その市場のカルチャーや動向を入念に調査した上で、スクリーンショットのデザインをもローカライズするとなお良いでしょう。
上の図からわかる通り、Bumbleのスクリーンショットは、テキストだけでなくアプリ画面のキャプチャも日本市場向けにローカライズされています。特に出会い系アプリのようにユーザー同士の交流がある場合は、安心感や親近感がコンバージョン率向上に繋がるため、最大限にローカライズする必要があります。
【ポイント6】ユーザーが実際にアプリを使用している様子を描いたイメージ図を取り入れる
アプリの使用感をユーザーに実感してもらうには、実際にアプリを使用している様子を描いたイメージ図をスクリーンショットに取り入れることも効果的です。こうすることにより、ユーザーはスクリーンショット内の人物を自分と置き換えることができるため、アプリを使って目標達成するイメージがしやすくなります。
chocoZAPとSimply Guitarのスクリーンショットの例を見ると、どちらもアプリを使用している人物の画像を取り入れていることから、アプリの実用性が伝わりやすくなっています。
【ポイント7】競合アプリのスクリーンショットを参考に戦略を立てる
競合他社や同じカテゴリに属する上位アプリの戦略を監視することは、スクリーンショットの改善に限らず、ASO対策を行う上で非常に重要です。良い例がインスピレーションになるのはもちろんのこと、悪い例からも学びを得ることができるでしょう。
競合調査を行う際は、AppTweakの「タイムライン」機能を活用すると、競合がいつメタデータに変更を加えたのかとそのビフォー・アフターを簡単にチェックすることができます。例えば、下のSNOWの例を見ると、最近SNSで流行りの写真をAIアバター化するトレンドに因んで、2023年1月5日に自社のAIアバター作成機能をピックアップしたスクリーンショットを1枚目に追加したことが分かります。
【ポイント8】スクリーンショットをA/Bテストする
ベストなデザインがどれなのかを判断する上では、仮説を立てるだけではわからないことが多いため、A/Bテストを行い、実際のユーザーの反応を見ながらスクリーンショットを改善していくことをおすすめします。異なる色やテキスト、グラフィックを使用したスクリーンショットを何種類かテストし、最もコンバージョン率が高かったものを設定しましょう。
Gardenscapesのメタデータ更新タイムラインを見ると、A/Bテストを3日間に渡って行った直後にその結果に基づいてスクリーンショットを変更したことが分かります。
まとめ
アプリページのスクリーンショットは、ユーザーがアプリをダウンロードすべきか判断する上で大きな影響を与える重要な要素です。
以下の8つのポイントを押さえながらスクリーンショットを改善して、アプリのコンバージョン率を向上させましょう!
- アプリの機能性や特徴が伝わるスクリーンショットを作成する
- 最も目を引くスクリーンショットを最初の方に配置する
- スクリーンショットを縦横どちらの向きにするか決める
- スクリーンショット1枚につき紹介する機能は1つまで
- 展開する市場に合わせてローカリゼーションを行う
- アプリを使用している様子を描いたイメージ図を取り入れる
- 競合の良い例、悪い例から学ぶ
- A/Bテストを行う
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