ダウンロード数が伸びる「アプリ名」の決め方
アプリページの要素の中でも、ユーザーの目に留まりやすいからこそ、決めるのが難しい「アプリ名」。
オリジナリティがありながらも覚えやすく、どんなアプリなのかがわかりやすい名前が良いとなると、考慮すべきことが多くて迷ってしまいますよね。
そこで、今回の記事では、アプリのダウンロード数が伸びる「アプリ名」の決め方のコツをご紹介します!
【ポイント1】アプリ名の候補をブレーンストーミングする
いきなり納得のいくアプリ名を出そうとすると、かえってプレッシャーになるでしょう。まずは、深く考えすぎずにアプリ名の候補をリストアップしてみることがおすすめです。以下の質問について考えてみると、アプリ名を考えるにあたってのヒントになるかもしれません。
- アプリの使用目的は?
- アプリの使い勝手は?
- 特別な機能は?
- ユーザーにとってのメリットは?
これらの質問に答えながら、使えそうなキーワードや関連性が高いキーワードが出てきたら、とりあえず書いてみましょう。その後、最もダウンロード数を促すのに効果的なキーワードの組み合わせを特定し、絞り込むことがポイントです。ターゲットとなるユーザーにとって関連性が高く、アプリの主要な機能が強調されているかを確認することもお忘れなく!
【ポイント2】アプリ名は簡潔に!
App Store・Google Play両方において、アプリ名に含まれるキーワードはランキングに最も大きな影響を与えます。そのため、アプリ名にできるだけ多くのキーワードを詰め込みたくなるかもしれませんが、両ストアとも文字数の制限が30文字以内となっています。
また、App Storeでは、30文字まで入れることができるものの、検索結果では通常26字までしか表示されず、残りは省略されてしまいます。Google Playにおいても、同様に端末によっては、検索結果でアプリ名が省略されてしまうことがあります。そのため、優先順位の高いキーワードについては、最初の方に配置することが重要です。
【ポイント3】オリジナリティがありつつシンプルなアプリ名がベスト
アプリが表示されるのは、ストア内だけではありません。リリース後、SNSや広告など幅広い媒体で発信されるため、自社のブランディングへの影響も考慮しながらアプリ名を検討しましょう。
- アプリ名が複雑すぎると、なかなか覚えてもらえず、自社のブランディングにも悪影響を及ぼします。発音しやすく、響きが良く、記憶に残りやすいようなアプリ名にしましょう。
- 既に他社に使用されているようなアプリ名を使用することは避けましょう。 法的なトラブルに直面しないように、アプリ名を決める前の段階で、しっかり商標をチェックすることがおすすめです。Apple・Google両ストアにおいて許可なく他社名を使用するといったような行為は禁じられており、万が一引っかかってしまうと、厳しい措置が取られます。特にGoogle Playでは、アプリ名を既に存在する他社のアプリ名から始めることもNGとされています。例えば、アプリ名を「Photo Editor for Instagram」にすることはできますが、「Instagram Photo Editor」にすると規定に反します。
- また、普遍的なアプリ名もできるかぎり使用しないことが推奨されます。アプリの機能性を強調しながらもオリジナリティのあるアプリ名が良いでしょう。Pokekaraのアプリ名を例に見ると、ユニークな自社のブランド名を入れオリジナリティを出しつつ、「採点カラオケアプリ」と後に入れユーザーにどんなアプリなのかをわかりやすくしていることがわかります。
【ポイント4】一般的なキーワード (非ブランドキーワード) を入れてアプリ名を最適化する
多くの場合、ブランドキーワードだけで全30文字を使い切ることはないかと思います。ブランド名は、10-15文字であることが推奨されるため、残りの文字数を使ってアプリに関連性が高い、非ブランドキーワードを1つ、2つ取り入れると良いでしょう。
【ポイント5】検索ボリュームが高く、関連性が高いキーワードをアプリ名に取り入れる
非ブランドキーワードをアプリ名に追加する際は、ASOの観点からすると、ストアでの検索ボリュームが高く、アプリに関連性が高いワードにすることがおすすめです。App Store・Google Playでは、検索結果の表示順において、アプリ名に含まれるキーワードが最も重要視されるため、こうすることにより、検索トラフィックやリーチ数の向上が期待できます。
また、競合アプリがどのような非ブランドキーワードをアプリ名に含んでいるかを見ることもヒントになるでしょう。同じキーワードを狙う競合他社が多数存在する場合は、調査する価値があるかもしれません。
良いアプリ名とは、ストアでの露出度を高めるだけでなく、アプリの価値提案も瞬時にユーザーに伝わるようなものです。むやみにキーワードを詰め込んでしまうと、コンバージョン率が下がり、キーワードランキングに悪影響を及ぼす恐れがあるため、キーワード選定は慎重に行うようにしましょう。
【ポイント6】無駄なキーワードや誤解を招くような文言の使用を避ける
アプリ名は30文字までしか入れられない貴重なスペースなので、限られた中でアプリの魅力を最大限に伝えるにも、関連性や検索ボリュームが高いキーワードで最適化することが欠かせません。
アプリ名では、「無料」や「アプリ」などといったワードや、「ヘルスケア」「エンターテインメント」などカテゴリに関連するワードの使用は避けましょう。App Storeにおいて、これらは自動的に与えられる「フリーキーワード」なので、アプリ名に入れたところでカウントされません。また、特殊な記号や文字もインデックスされないため、スペースの無駄となってしまいます。
同じく、Google Playにおいても「無料」「トップ」「No. 1」などといった文言の使用は禁じられています。アプリ名はもちろん、アイコン等のグラフィックにおいてもランキングや業績、受賞歴やキャンペーン情報等は記載しないよううにしましょう。
【ポイント7】市場ごとにアプリ名をローカライズする
アプリを国内だけでなく、グローバルに展開する場合、その国のユーザー向けにアプリ名をローカライズすることを検討しましょう。ただし、ローカリゼーションを行う際は、単に翻訳するだけでなく、その市場のユーザーの検索動向を掴んだ上で変更する必要があります。国内と海外とでは、ユーザーのストアでの検索の仕方や使用するキーワードのニュアンスに差異があるかもしれないため、事前に徹底した市場調査を行うことは必須です。
まとめ
ユーザーの興味を引き、ダウンロードを促すようなアプリ名を選ぶには、以下7つの点を押さえましょう。
- アプリ名の候補をリストアップする
- アプリ名は簡潔に
- シンプルかつオリジナリティのあるアプリ名を選ぶ
- ブランド名+アプリの機能性を示唆する非ブランドキーワードを1つ、2つ追加して最適化する
- 検索ボリュームや関連性が高いキーワードを追加する
- 特殊な記号や文字の使用や誤解を招くようなテキストの使用は避ける
- 市場ごとにアプリ名をローカライズする
アプリ名に含んだキーワードがインストール数やアプリストアでの露出度にどのような影響を与えているかをさらに詳しく知りたい方は、AppTweakとストアのコンソールを連携させましょう!