Apple WWDC 2024: ASO担当者が知っておくべきApp Store最新アップデート
毎年6月頃に開催され、様々な製品や機能のアップデート情報が発表されることから、多くのデベロッパーが関心を寄せるAppleの開発者向けイベントWWDC (Worldwide Developers Conference) 。
今回の記事では、先月のWWDC 2024で発表されたアプリマーケターなら知っておきたいApp Storeの最新アップデート情報をまとめました!
1. カスタムプロダクトページ (CPP) でディープリンクが追加可能に
カスタムプロダクトページは、通常のアプリページに加え、スクリーンショットや動画、プロモーションテキストなどの訴求内容を変更したプロダクトページが35パターンまで作成できるApp Storeの機能です。
CPPごとに固有のURLを発行することができるため、Apple Search Adsなどの広告と紐付けて、広告経由のコンバージョンを高めるツールとして多くのデベロッパーに利用されています。
ASAの効果を最大化するためのカスタムプロダクトページ活用方法とは?
CPPは、どの広告をクリックしたかによって、表示するアプリストアページをカスタマイズできるものですが、今年のWWDCでは、広告経由でアプリを発見したユーザーのカスタマージャーニーをさらに最適化する機能が追加されたことが発表されました。
それが、App Store ConnectでCPPにディープリンクを設定できるという機能です。
CPPにディープリンクを追加することで、広告からCPPに辿り着き、アプリをダウンロードしたユーザーが、アプリを開いた際にアプリ内のどの画面に辿り着くかをコントロールすることができます。ディープリンクが正しく機能するかだけ注意が必要です。
また、ディープリンクは、MMP (モバイル計測パートナー) と併用することで、CPPのパフォーマンスをより細かく分析することができます。
2. ストア内でのフィーチャー枠獲得がよりシンプルに
Appleは、App Store Connect上で直接フィーチャー(特集掲載)の申請ができるようにし、申請フォーム (Featuring Nominations) でアプリの近日リリース予定の最新機能などの情報を記載する項目を追加したことで、アプリがなぜ特集に値するのかを編集チームにアピールしやすくしました。
また、申請フォームにApp内イベントを紐づけることができるようになったことも、アプリを最大限にアピールする助けとなるアップデートです。
さらに、アプリが無事にフィーチャーされた際には、Apple Store Conectで通知されるため、ストアでの露出や効果を把握することができます。
3. クリエイティブのアップロードがより簡単に
今回のWWDCでは、App Store Connectへのスクリーンショットや動画のアップロード方法がより簡単になったことも発表されました。
端末のサイズに関係なく、iPhoneとiPadについてそれぞれスクリーンショットを1セットのみアップロードすればよくなったため、クリエイティブ作成にかかる時間や工数も削減されるでしょう。
ただし、デバイスによってクリエイティブの表示方法がどのように変わるかを把握しておくことをおすすめします。
まとめ
WWDC 2024で発表されたASOにまつわる多くのアップデートは、アプリの最適化やプロモーションをより簡単かつ効果的にすることを目的としています。CPPにおけるディープリンクからアプリのフィーチャー申請、クリエイティブのアップロード方法の簡易化に至るまで、これらのツールはデベロッパーとユーザーの両方の体験を向上させるよう設計されています。App Storeでの激しい競争に打ち勝つためにも、これらのアップデートに適応し、活用することがますます重要になるでしょう。
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