スピードと納得感のある意思決定に基づくASO戦略で検索順位を改善!

企業紹介

マネーフォワード ME」は、給与口座や買い物に使用しているクレジットカードを紐づけることで、家計簿を自動で作成し、お金の流れを可視化、そして資産を一元管理できるサービスです。

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利用者数1,500万人 (※アプリのダウンロード数およびWEB登録者数の総計 ) を超える家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード ME」を提供する株式会社マネーフォワード。同社にて、新規集客のためのプロモーションやLTV向上を促進するCRM領域を担当する山中哲太氏に、AppTweak導入の背景やその後の効果についてお話いただきました。

課題

– はじめに、「マネーフォワード ME」の特徴について教えてください。

山中氏 「マネーフォワード ME」は、給与口座や買い物に使用しているクレジットカード・証券口座等を紐づけることで、家計簿を自動で作成し、お金の流れを可視化、そして資産を一元管理できるサービスです。

– 貴社がASO対策を始めようと思ったきっかけについて、教えてください。

山中氏 「マネーフォワード ME」は、「家計簿アプリ・資産管理アプリ」の領域では、認知度や利用率はトップレベルになってきている一方で、ストアの順位がなかなか向上しない、という課題がありました。

「きちんと分析を行い、打ち手を実行していけばストアの順位も向上していくはず」という考えがあり、ASO対策を始めることにしました。

– ASOツールの選定において基準にしていたことや、最終的にAppTweakを選んでいただいた決め手は何でしょうか?

山中氏 情報の豊富さと操作性です。どのような要素が検索順位の向上に効いているのかという競合分析と、施策結果のモニタリングを行いたいというのが大前提ありましたが、AppTweakで出せるデータは十分すぎる機能と情報量でした。

また、チームの人数も限られているため、工数がかかる分析はできない事情がありましたが、AppTweakは、自社と競合アプリを指定すれば簡単に比較分析できますし、直感的に操作できて情報を取得することが可能だったので、その点も魅力的でした!

導入

– 日々の業務の中で、具体的にどのようにAppTweakを使っていますか?

山中氏 大きくは2点で、日常のモニタリングと施策実行時の分析です。

あまりメインの使い方として想定されていないかもしれませんが、最も使っているのが順位変動のメール通知です。自社・他社アプリともに登録しておけば、特定キーワードの順位変動を毎日メールで通知してくれる機能があります。主要キーワードについては頻繁に変動をチェックしていて、そこで大きな変動があった時に競合アプリ含めた動きを確認しにいくという使い方をしています。

ストアの順位は、理由はわからないが変動するということがよくありますが、該当キーワードにおける競合アプリを含めた順位変動や、直近の競合アプリの施策実施状況を俯瞰できる、というのがかなり助かっています。自社以外の情報を一緒に把握することで、順位変動が起きた時に、一喜一憂するわけでもなく、深刻に捉えすぎることもなく、対応実施の必要性を冷静に判断できています。

– ASOを行う上で、どのようなKPIを重視していますか?

山中氏 AppTweakのキーワード表に主要キーワードをいくつか設定しており、そのキーワードでのランキングや、そこからのインストール数を追っています。

– キーワードやクリエイティブの最適化は、どのようなプロセスで進めていますか?

山中氏 キーワードの最適化については、主要キーワードで自社よりも検索順位が高いアプリの含有キーワードを参考に、自社のメタデータに反映するという方法を取っています。

タイトルや説明文に含まれている主要・関連キーワードの数や位置、漢字かひらがなかといった表記方法を確認し、共通項を自社のメタデータにも反映する、という使い方をしています。

クリエイティブの最適化に関しては、上位のアプリのクリエイティブを参考に定性的に仮説を出しています。

ASOの主要指標のうち、クリエイティブが寄与するのはコンバージョン率なので、キーワードを検索したユーザーがどのようなパーセプション状態か、クリエイティブを見た時にどういう知覚をするか、という観点でコンバージョン率向上に寄与しそうな仮説を定性的に出し、クリエイティブに落とし込んでA/Bテストを行っています。

効果

– AppTweakを活用してのASO対策を始め、どのような効果を感じられていますか?

山中氏 定量的に判断できるよりどころとして、施策実施の意思決定やレポーティング部分に活用させていただいています。

ASOは、アルゴリズムがブラックボックスなところがあるので「何をすればよいか分からない」となりがちですが、競合アプリやうまく行っているアプリのデータを見れば仮説が出てくるので、スピードと納得感を持って施策を進められています。

順位変動があった際に、それが自社の施策要因なのか、他社要因なのか、それによるインストールへの影響はどの程度なのか、という切り分けがすぐできるというのもありがたいです。

– ASOを長年行ってきた中で、山中様が感じているASOの重要性や面白さはありますか?

山中氏 ASOは、ベーシックなアプローチはあるものの、「これをやっておけば間違いなし!」という対策があるわけでもないのが良い意味で面白いです (現場は大変ですが、、) 。

クリエイティブやキーワード対策を行っている中で、なかなか向上しなかったキーワードがありましたが、テレビに取り上げられてインストールが急増した直後から、1〜3位圏内に向上したということがありました。

メタデータやスクリーンショットの改善によるASO対策をたくさんやって効果が出なかった経験を経たからこそ、このキーワードに対してはインストールの方が重要なんだという示唆を得られました。

– 最後に、アプリ事業における今後のゴール、またはASOの観点での目標などありましたら、教えてください。

山中氏 当社にとって、広告費に依存しない集客手段を確立していくために、ASO攻略の重要性は変わりません。一方で、アルゴリズムの変化やダークホース競合の出現など、常に変化の中で対応しなければならないことも多いです。

今後もツールを活用して試行錯誤しながら、対策を行っていければと考えています。

山中 哲太 | HOMEカンパニー マーケティング部副部長
競合アプリやベンチマークをおきたいアプリの動き、業界で先行しているアプリの施策実施状況を可視化でき、どのようなASO対策を行えばよいのかの把握にAppTweakを活用させていただいてます。