Reporting StudioでAppsFlyerの連携が可能に!

Antoine Bentin by 
Product Manager

1 分の読了時間

月刊ニュースレターを購読する

AppTweakが提供している数々のツールの中でも強力な「Reporting Studio」では、必要に応じて表示させるデータや指標を自由にカスタマイズできるアプリのパフォーマンスレポートが作成できます。

これからもReporting Studioをより充実させるための機能を新たに追加していく予定ですが、この度ついにAppsFlyerのデータが連携可能になりました!これにより、複数のマーケティングチャネルにわたってアプリの成長を測定するためのグラフやインサイトが取得できるようになります。

わずか数ステップで簡単にAppsFlyerとのアカウント連携ができ、Reporting Studio上で直接インストール数、収益、セッション数、イベントカウントやユーザーカウントなどの指標がご確認いただけます。

今回の記事では、Reporting Studioでのパフォーマンス測定の効果を高めるためのAppsFlyerデータ活用方法を4つご紹介いたします!


AppsFlyerは、モバイルアプリ市場における最大のモバイル計測パートナー (MMP) の一つです。AppsFlyerの主要な機能の1つはモバイルアトリビューションであり、AppsFlyerをさまざまな広告ネットワークに接続することで、各インストールを正確なソースに紐づけることができます。

さらに、AppsFlyerはマーケティング分析プラットフォームとしても機能し、ユーザーがアプリをインストール後に行う登録、ログイン、アプリ内課金などといった行動を追跡することができます。アトリビューションとマーケティング分析の両方を組み合わせることで、AppsFlyerは、各ユーザー獲得チャネルの価値を数量化し、ROIを最適化するのに役立ちます。

一方、AppsFlyerはASO (アプリストア最適化) のインパクト分析については詳細なデータを提供していません。しかし、有料UAがASOのパフォーマンスに影響を与えていることを考えると、ASO分析は重要です。

AppTweakの新しいAppsFlyer連携機能をReporting Studioで活用すれば、ASOパフォーマンスを有料UAのパフォーマンスと並べて、それぞれの施策によるインパクトをより正確に測定することができます。

1. オーガニックインストールと非オーガニックインストールを一箇所で比較

まず、Reporting Studio内のAppsFlyerデータは、オーガニック・非オーガニックダウンロードをより効果的に分析するのに役立ちます。Reporting Studioで両方を表示するには、「ソース」ディメンションと「オーガニック」および/または「非オーガニック」オプションを選択するだけです。

ワンポイントアドバイス

オーガニックダウンロードは、価値の高いユーザーをもたらすことが多いため、とても重要です。なぜなら、このようなユーザーは、広告などに影響されることなく、自らアプリを見つけてダウンロードに至ったからです。オーガニック施策は完全に無料とは限らないものの、有料広告のようにダウンロードごとに料金を支払う必要はありません。そのため、オーガニックインストールを改善することは、より高いエンゲージメントとコストの削減につながります。
AppTweak AppsFlyer Reporting Studio
Reporting Studioでは、オーガニックインストールとAppsFlyerからの非オーガニックインストールのデータを一つのグラフにまとめてご覧いただけます。※画像はイメージです

上記の例では、アプリの総ダウンロード数、オーガニックダウンロード、非オーガニックダウンロードを1つのグラフにまとめて表示しています。総ダウンロード数がこの指定期間中に減少している一方で、オーガニックダウンロード数はわずかに増加していることがわかります。これは、有料UAとオーガニック施策とで「奪い合い」が起きてしまっていることを示唆しています。

この奪い合いは「カニバリゼーション」といい、本来広告なしでも自然な流入経路から獲得できたはずのダウンロードが、広告経由でダウンロードされることにより、無駄な広告費用が発生してしまう現象です。

データソースを組み合わせて、アプリグロースの全体像を把握しましょう。カニバリゼーションが発覚したら、Apple Search Adsのベストプラクティスに従って入札戦略を最適化しましょう。

2. App Store ConnectとMMPデータに違いがないかをモニタリング

AppsFlyerはApp Store Connectとは異なる方法でダウンロード数を計算します。Reporting Studioでは、異なるソースのデータを同じグラフにプロットできるため、チャネル間を行き来する手間を省くことができます。

AppsFlyer AppTweak Reporting Studio
Reporting Studioで、App Store ConnectとAppsFlyerからのインストールデータを一つのグラフにまとめて表示させましょう。※画像はイメージです

AppsFlyerのデータによるダウンロード数は、App Store Connectが計測したダウンロード数よりも常に少ないことがわかります。また、インストール数の差は日付によって大きく異なります。例えば、8月1日には、App Store ConnectとAppsFlyerの間で300インストール (40%) の差がありました。その2日後には、2つのソース間の差はかなり小さくなっています (80インストール、10%) 。

なぜソースによりデータが異なるのか?

異なるソースからのアプリデータを比較すると、さまざまな要因により数値の不一致が発生する可能性があります。

  1. App Storeアナリティクス vs. MMPプラットフォーム: App Store・Google Playコンソールでは、インストールはアプリがダウンロードされた瞬間にカウントされるのに対して、AppsFlyerなどのアトリビューションプラットフォームでは、アプリがダウンロードされてから起動後にカウントされます。そのため、コンソールデータは、実際のアプリストアのデータに比べ数値が低くなります。
  2. アカウント vs. 端末: アプリストアコンソールは、一意の内部アカウントIDに基づいてインストールを数えますが、AppsFlyerは一意のデバイスIDを使用します。ユーザーが1つのアプリを2つのデバイスにインストールした場合、アプリストアコンソールでは1つのインストールとしてカウントされ、AppsFlyerでは2つのインストールとしてカウントされる可能性があります。
  3. タイムゾーン: インストール率を比較する際には、インストールが登録されたタイムゾーンの考慮も必要です。特に日々のインストールを比較する際には、2つのプラットーフォームで設定されているタイムゾーンが同じであるかを確認しましょう。

別のMMPをご利用ですか?AppTweakでは、Adjustも連携可能です!

3. Apple Search Adsのキーワードごとの収益を計測

新規ユーザーの獲得を目的にApple Search Adsにコストをかけている場合、最大限のROIを達成したいでしょう。

Apple Search Adsは、CPAに関するアナリティクスは豊富に提供していますが、インストール後のデータはそこまで提供していません。ここで役に立つのが、有料サブスクリプションやアプリ内課金などインストール後に発生するユーザー行動のデータを提供しているAppsFlyerのようなアトリビューションツールです。

Reporting Studioでは、2つの主要なデータソース、Apple Search AdsとAppsFlyerからキーワードごとの収益・広告費を同じグラフにまとめてご覧いただけます。

ワンポイントアドバイス

収益を広告費で割れば、ROAS (広告の費用対効果) を求めることができます。App Storeでかかる30%の手数料やその他かかる費用 (税金、カスタムサポート、制作費等) を考慮すると、常に収益が広告費をある程度上回るようにしたいものです。
AppTweak AppsFlyer Reporting Studio
Reporting StudioでApp Store ConnectとAppsFlyerのダウンロードデータを同じグラフで確認しましょう。※画像はイメージです

上記の例では、「buy bitcoin」というキーワードに対するAppsFlyerの収益データと、Apple Search Adsの広告費をプロットしています。

キーワードごとの収益は、その日にアプリをインストールしたユーザーのデータが反映されていない可能性がある点には注意が必要です。AppTweakはAppsFlyerからのアクティビティデータを表示するため、収益は時系列で表示されます。広告費と比較するためにユーザー獲得日ごとに収益を確認したい場合は、LTV (ライフタイムバリュー) を調べる必要があります。

4. アプリ内でのユーザーの行動 (アプリ内課金やログイン等) を計測

収益だけでなく、その他のユーザーがアプリをダウンロードした後の行動もトラッキングしたいのではないでしょうか。

例えばアプリ内課金有りのゲームの場合、インストールしたばかりの段階ではまだユーザーはアイテムを購入しません。そのため、アプリインストール後のあらゆる段階におけるユーザーの行動を追跡し、それぞれの段階で発生する課金のコンバージョン率を計測したいでしょう。

AppsFlyerとの連携により、Reporting Studioではログインやレベル達成などといったユーザー行動のデータを取り込み、モニタリングできます。

AppTweak-appsflyer Reporting Studio
Reporting StudioのAppsFlyerデータを使用して、重要なKPIと一緒に様々なユーザー行動(ログインごとのユニークユーザー数など)が測定できます。

最後に

AppsFlyerは、モバイルアトリビューション・マーケティング分析の市場リーダーです。AppsFlyerデータ単体でも、ユーザー獲得ファネルにおける素晴らしいインサイトが得られますが、データソースを組み合わせたり、有料UAがASOに与える影響を分析しないと全体像を見逃す可能性があります。

当社の最新のAppsFlyer連携機能を活用すれば、すべてのデータソースが一箇所でモニタリングできます。

ご興味のある方は、ぜひ当社チームまでご連絡いただき、お試しください!

Reporting Studioは、AppTweakのEnterpriseプランをご契約中のお客様がご利用いただけます。

チームに相談する


Antoine Bentin
by , Product Manager
Antoine Bentin is a Product Manager at AppTweak. He loves APIs but also enjoys good coffee and outdoor climbing.